普通に考えると、溶剤を使い表面を溶かし、溶けた面同士を合わせ、面の境界をなくす?
と書けば、プラスチック用の接着剤での、作用そのもののような気がします。(´・ω・`)
瞬間接着剤だと、面はそのままで、溶剤の接着力で張り付きます。なので、異材、例えば、プラと金属の接着には、向いたりします。
接着剤に関しては、向き不向きも裏書にに書いてあるので、使う用途に合わせて選びましょう。
つまるところ、セッカチに乾燥前に動かすと、どんな接着剤でも失敗しますが・・
本筋に関係あるようで無いような前説ですが、鉄の溶接のように、熱で溶かして接けてしまえば、冷却するだけで、接着が終わってしまうという話です。(´・ω・`)
半田ごてで、それを行うと、温度が高すぎて焦げてしまいます。温度調整出来るものならいいのですが、100℃以上、温度を下げないといけません。
何の気なしに模型店で溶接という文言が目に飛び込んできたので、試しに、こんなのを買ってみました。
結果としては、半田付けっぽい感じで使用します。
ヒートペンで溶接してみよう
具体的な作業手順。(余熱関連は省きます)
・施工部分と同じ素材(色も)を用意します。
・素材をコテ先に乗せます。
・素材が焦げる前に、施工部分を軽く溶かします。
・施工部分が柔らかいうちに、コテ先の素材を押し付けます。
・余分をコテで慣らし、できるだけ取り去ります。
コテに乗せたプラは、液状化しません。ゲル状・・よりも固めな半練り状態で扱います。
この作業が上手くいけば、合わせ目もきれいに消せます。ただし、可動部分に近い箇所での合わせ目消しの場合、シッカリ接着していないと、稼動させたときにパキッっと開きます。それを防ぐには、接着剤の併用、または、合わせ目になる部分をえぐり、溶接面を多くします。
FAGの腿のパーツなど、伸ばした時に割れて開いてしまうようなパーツには有効です(`・ω・´)
注意点
気を付けなければ、いけないところも少し。
半田ごてより、低温とは言え、簡単に火傷も負いますので、コテ先には注意すること。
周囲の溶けやすいもの、可燃物にも注意ですね。
素材によっては、白濁したように見える。 ABSで施工したのですが、素材を乗せた部分の、下の本体が見える、透けたような状態になり、白濁したように見えるようになってしまいます。そうなると、施工すればするほど、広がってしまいますので、諦めて塗装します。(´・ω・`)
盛りすぎた部分をヤスリで削るとき、溶接部分が若干固くなってしまう場合があるので、側が削れ過ぎて、変形してしまうので、注意が必要です。
これは、この部分に使うべきじゃありませんでした。(´・ω・`)
そして、盛りすぎです。モールドを残したまま仕上げるのが、ほぼ不可能だったので、金ヤスリで、そぎ落としました。
そして、応用編
パーツの肉抜き部分を塞ぐとき、プラ板とかパテを使うかと思いますが、ヒートペンを使って塞ぐこともできます。
私的には、
・計測しなくて済む。
・乾燥待ちがない。
以上の利点から、すぐに取り掛かれるのでお気に入りです。
また、ポリキャップなどの、ポリエチレンのパーツにも使えます。
溶接は、制作に応用していきたいので、使っていきたいと思います。
上手くできるようになったら、改めて記事にしてみましょう。
ヒートペンの別の使い方で、ナイフのように使用でき、モールドの削ぎ落しが、容易にできます。
慣れた人は、彫刻、スジボリも・・・。私にはまだ出来ません(´・ω・`)